読む世界史

書き残そう、世界の歴史の物語

No.5(東)4王国分立時代

生徒:それで、アッシリア帝国滅亡後のオリエントはどうなったんですか?またバラバラになっちゃったんですか?

 

しま:そうなんだ!今度は4つの王国に分かれたから、4王国分立時代[前612年~]と呼ばれている!今日はその4つの王国の特徴をそれぞれ見ていこう!問われるポイントは決まっているからね。

 

生徒:4つのうち1つは新バビロニアですよね!?

 

しま:そうだね!じゃあ新バビロニアから見ていこう!新バビロニアセム語族カルデア人が建国したことからカルデアとも言われる。首都はもちろんバビロンで、何といってもバビロン捕囚を忘れてはならない!説明できるかな?

 

生徒:はい!バビロン捕囚[前586年~前538年]とは、ユダ王国を征服したネブカドネザル2世が、ユダ王国の住民をパレスティナから新バビロニアの首都であるバビロンまで、捕虜として連行し、強制労働などをさせた出来事のことです!

 

しま:その通り!…なんだけど、実は連行されたのは2~3割程度で、国民の約7割はその場で虐殺されてしまったんだよ…。ヘブライ人にとっては、屈辱的なできことだね。

 

生徒:恐ろしいですね…。

 

しま:新バビロニアの次に入試によく出てくるのが小アジアにできたリュディアという国だ!彼らはインド゠ヨーロッパ語族。都はサルディスです。ここは、“世界で初めて金属貨幣”がつくられたことで有名!

 

生徒:リュディア=世界初の金属貨幣ですね!

 

しま:あとは、エジプトとメディア。メディアはイラン高原にできた国で、都はエクバタナ。インド゠ヨーロッパ語族だ。さて、このメディアという国、どう見ても他の3国よりでかい。でかいは強い。強いはでかい。のちにここから再び、オリエントを統一するすごいやつらが登場してくる。その名もアケメネス朝ペルシア!

 

生徒:オリエント全体の歴史は、バラバラ➡統一(アッシリア帝国)➡バラバラ➡統一(アケメネス朝)となっているわけですね!

 

しま:その通り!今日は短いけどここまで!必ず地図を確認しながら、ここまでのオリエントの歴史を振り返っておくように!