読む世界史

書き残そう、世界の歴史の物語

No.13(東)黄河文明・長江文明

生徒:昨日は餃子の王将で“ホルモンの味噌炒め定食”を食べてきました。うまかったっす。ってか白飯との相性抜群です。稲作文化バンザーイ!

しま:良かったね。でも、ホルモンっていつ飲み込んでいいかわからなくない?いや、何の話?今日からそんな?中国の古典文明について勉強していくんだけど、中国の文明ってなーんだ?

生徒:黄河文明

しま:そうだね!じゃあ、もう1つは?

生徒:え!?他にも中国に文明があったんですか?

しま:あるんだよ。その名も長江文明黄河文明と同時期の文明なんだ。

生徒:その長江文明ってどんな文明なんですか??

しま:長江の流域で発生した文明で、代表的な遺跡は下流域の浙江省にある河姆渡(かぼと)遺跡や四川省にある三星堆(さんせいたい)遺跡だね。覚えておいて欲しいのは、これが稲作文明だったってこと!メソポタミア、エジプト、インダス、そして黄河文明はどれも雑穀とか小麦なんだけど、この長江文明だけは稲作文明!

生徒:へぇー!長江文明って知らなかったです!ってか三星堆文化の青銅器おもしろいっすね。めっちゃめんたま飛び出てるー

しま:続いて黄河文明ですが、その名の通り、黄河の中・下流域の「黄土地帯」に発生した農耕文明のことです!黄河文明は前半と後半に分けておさえよう!まず、前半は紀元前5000年頃から前3000年頃まで。黄河中流域で栄えます。河南省仰韶村が中心地だったことから仰韶文化と呼ばれる。読み方は“ぎょうしょう”でも、“ヤンシャオ”でもOK!使用されていた土器は彩文土器で“彩陶”(さいとう)と呼ばれる。発掘したのはスウェーデンの考古学者のアンダーソン。アンダーソンは、北京郊外の周口店で、北京原人を発見したことでも有名です!

生徒:へぇ!優秀ですね!

しま:仰韶文化で付け足すとすれば、雑穀(アワやキビ)の栽培をしていたことかな?はい!続いて後半!後半は紀元前3000年頃から前1500年頃まで、黄河下流域で栄えます。山東省の竜山という遺跡から竜山文化と呼ばれます!読み方は“りゅうざん”でも“ロンシャン”でもok!今度の土器は黒色磨研土器で、黒陶や灰陶と呼ばれます。あと、足が三本ある三足土器もおさえておこう!

生徒:黒陶と灰陶の違いってなんですか??

しま:んー…黒陶は彩陶についで出現した新石器時代の土器で、薄手で良質。もちろん色は黒。灰陶は、日常の煮炊きに用いられた厚手の土器で、三本足になっていることが多いです。

生徒:なるほど、煮炊きをする時に、火を炊くスペースがあると便利ですもんね!よく考えたなぁ。

しま:以上!あ、もちろんだけど仰韶と竜山と河姆渡の場所はどれも地図で確認しておくこと!



~中国史はここでおしまい。ここから先は日本のレキシのお話~



しま:土器っていいよね。土器を見てるとドキドキしてくる。

生徒:あ、それちょっと分かります。個人的には縄文土器が好きです。火焔土器とかたまらなくないですか?なんですかあの形。燃えさかる炎の前でスウィンギンしたくなってきます。

しま:いや、弥生土器もいいよ。なんていうか、やっぱり使ってこそ土器だと思うわけ。そう考えると、圧倒的に使いやすそうなのは弥生土器だね。

生徒:いやいや、やっぱり土器はデザイン性ですよ。縄文土器のまだらな黒斑が良いんです。それに比べて弥生土器の黒斑は、丸くてでかくてダサイですわね。

しま:いやいやいやいや、弥生土器の丸い黒斑は地面について空気がうまく回らなかったところで、ほかはきれいに焼けているんだよ!均質に火が通っているから薄手なのに丈夫。弥生土器の品質こそ最高。

生徒:いや、縄文土器

しま:いや、弥生土器

生徒&しま:どっちが好き?

 


しま&生徒:どっちも土器!


と、いうわけで、レキシが歌う『狩りから稲作へ』を是非一度聴いてみてください!歌詞だけでなく、メロディも素敵な良い歌です♪

 

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