読む世界史

書き残そう、世界の歴史の物語

No.19(東)五胡十六国時代

しま:胡麻、胡椒、胡桃、胡瓜…はい、これ全部読めますか!?

 

生徒:楽勝です。ごま、こしょう、くるみ、きゅうりですね。あれ、全部“胡”っていう漢字が使われているー。

 

しま:その通り!もともと“胡”は、漢民族が中国の北部や西部の異民族を呼ぶ時に使った字なんだ!

 

生徒:なるほど!だから五胡十六国時代[304~439年]なんですね!…え!?もしかして十六国全部暗記ですか!?ヒェ

 

しま:さすがにそれはないから大丈夫よ!五胡の異民族は全部暗記だったけど、覚える国は2つだけ!ちなみに、十六国の中にはちゃっかり漢民族の国も3つ混ざってます。

 

生徒:えっと、五胡は…北から匈奴、羯、鮮卑で、西から氐、羌でしたよね!?

 

しま:そう!そのうち匈奴が建てたのが漢という国。漢は、316年、劉聡の時に西晋を滅ぼします!(その後、前趙と名前を変える)。そして氐が建てた前秦。これは3代皇帝の苻堅の時に一時華北を統一します!だけど、南下の途中、淝水の戦いで東晋の謝玄に敗北してまた北朝はバラバラになってしまいました…。

 

生徒:やはり、中国全土の統一は難しいのですね。

 

しま:さて、いつになったら華北の再統一かというと…439年!これは鮮卑族によってです!“北魏”という国ができます!ってわけでここから中国の南北朝時代がスタートです!